周辺に熊野神社市民の森が広がり、散策の目的地としても人気の師岡熊野神社は、関東地方における熊野信仰の根拠地として、また、横浜北部の総鎮守の宮として古来より広く篤い崇敬を受けてきました。
- 創建1,300年(令和6年)の横断幕が掲げられている
- 荘厳な雰囲気で出迎える
2024年に創建1300年を迎えた師岡熊野神社では、さまざまな記念事業を通じ、地域とともに節目を祝いました。

階段を昇り、正面に社殿を望む
「八咫烏(やたがらす)」のサッカー御守
そんな地域の信仰の場で、これまでも注目されてきたのが、サッカー日本代表ユニフォームの胸に刻まれている三つ足烏「八咫烏」のエンブレムやマスコットを用いたオリジナルのサッカー御守(初穂料は1体1,000円)。
- 日本サッカー協会公認のサッカー御守
- サッカー御守は全4種
この御守りは、公益財団法人日本サッカー協会公認で、年間を通じ、多くの人々がサッカー御守を求めて参拝に訪れます。
なぜここに協会公認のサッカー御守がある訳を師岡熊野神社の権禰宜、日下部さんに聞きました。
師岡熊野神社のご本家は、和歌山の熊野三社(本宮大社、那智大社、速玉大社)で、御神紋としているのが八咫烏です。そして、サッカー日本代表チームの胸に輝いているエンブレムも八咫烏。1931年(昭和6年)に日本代表チームのマークとして制定されました。
- 日本にサッカーが紹介されたのは明治時代初期とされ、1902年(明治35年)には米国の『アッソシェーション・フットボール』が中村覚之助氏の手で翻訳されました。その中村氏の出身が、和歌山県は熊野三山にほど近い勝浦だったという縁や、八咫烏が3本足で、足に縁があるということから八咫烏をマークにすることが推奨されました。その後、中村氏の遺志を継いだ日本サッカー協会が正式にシンボルマークとしたそうです。
- 入口の鳥居付近にも八咫烏
- 社殿内にも八咫烏
- 社務所にも八咫烏の御神紋
- 同じく社殿内にも

日下部さんの装束にも八咫烏がたくさん
師岡熊野神社でサッカー御守が頒布されるようになったのは、2002年日韓ワールドカップの開催時。師岡熊野神社の御神紋は八咫烏で、近くには決勝の舞台にもなった横浜国際総合競技場があったことから、御守の頒布にふさわしいとして始まりました。

サッカー御守について説明してくれた権禰宜、日下部さん
このサッカー御守は、年間およそ1,000体が頒布されており、サッカー日本代表を応援するファンや、将来の夢を抱くサッカー少年たちがバッグに下げるなどの目的で求めてきます。中には、まとめて30体以上求める人もいるといいます。
サッカー大絵馬も
サッカーワールドカップの時期が近づくと境内に設置されるのがサッカー大絵馬。サッカー御守の頒布を受けると、そこにメッセージを書きこむことができるとあって、2022年のカタール大会でも多くの参拝者が代表チームの躍進を願って熱い言葉を残しました。

2022FIFAワールドカップ開催時に境内に設置されたサッカー大絵馬
「目指せベスト4!!」
「選手たちが全力で戦い抜けますように」
このサッカー大絵馬も公益財団法人日本サッカー協会の公認で、設置期間中には、テレビ番組の取材も受けるなど地域内外で話題となりました。
中学で野球部に所属し、今でも神奈川県内神社の野球サークルチームの一員として活動する日下部さん。もちろんサッカー日本代表にも注目しており、「世界一になった野球、そしてサッカーも、強い日本であり続けてほしい」と願っています。

緑が映える境内
来る2026年のワールドカップでも大絵馬を展示する予定。日下部さんは「どうぞ日本代表を応援するためにも、御守をお授かりにお越しください。そして、日本代表に八咫烏のお導きがありますように」と話していました。
郵送でも
サッカー御守は全4種。新エンブレム(青)、新エンブレム(小)、マスコット(兄)、マスコット(弟)があります。代金引換で郵送(送料別途※発送に時間がかかる場合あり)も可能です。郵送希望の方は以下のページへアクセス。
師岡熊野神社ホームページ内「サッカー御守」案内ページ
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